女性ホルモンが多くなるとどうなる?

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女性ホルモンが減ることで起こる更年期。
ではその逆に、女性ホルモンが多いとどうなるのでしょうか。

女性ホルモンは適切なバランスが保たれることで、カラダや心を正常に保つことができます。少量のホルモンであっても大きな効果を引き出すため、些細な乱れが大きな異常となって現れます。

無排卵性出血

更年期障害に深く関係のある女性ホルモンのひとつエストロゲンは、その分泌量が過剰な場合、子宮内膜が厚くなりすぎたり、脂肪を蓄えやすくなります。
子宮内膜が厚くなりすぎることで生理が重くなってしまいますし、脂肪を蓄えやすくなることで肥満に繋がってしまう可能性があります。
特に、子宮内膜が厚くなりすぎることは重篤な問題に発展する可能性があるので注意が必要です。
それは「無排卵性出血」です。

生理なのか無排卵性出血なのか、見た目ではあまりわからないため放置されることが多くあります。

  • ・生理周期が不安定な方
  • ・出血量が極端に少ない方
  • ・出血量が極端に多い方
  • ・生理痛が急に変化した方
  • ・だらだらと出血したりする方

上記のような症状に思い当たる方は、「基礎体温」を測ることをオススメします。

基礎体温による対策

正常な排卵が行われている場合、基礎体温は「低温期」と「高温期」の二相になり、それが一定のサイクルで繰り返されます。もし低温期が続き出血した場合、無排卵出血の可能性があるので要注意です。

このように、基礎体温を測ることでカラダの状態を知ることができます。
基礎体温は、毎日できるだけ同じ時間に測るのが理想ですが、忙しく1~2日測り忘れても気にせず、継続して計測し続けることが大切です。

基礎体温を記録することによって、更年期になる時期が判断できることができます。
実は更年期が近づくにつれ、基礎体温も変化していきます。
更年期に入り閉経に近づくと、低温期や高温期の二相にはっきりと分かれていたものが、低温期と高温期の区別がつきにくい状態に変化していきます。
これは、高温期を作っていた「プロゲステロン」というホルモンが減少していくからです。閉経後の基礎体温は、基本的に高温期がなくなり低温期のみが続くようになります。
このように、基礎体温を記録することによって、カラダの変化を目で確かめることができます。

基礎体温を記録していくと、きれいな二相にならず不安になる方もいると思います。
基礎体温は、体調や室温、測り方などの些細なことで、誤差がでることもあります。あまり神経質にならず、カラダの変化に気づいたらメモを取るようにし、気になることがあれば婦人科に相談してみましょう。